2026.08.20

アパレルのモデル撮影スタジオはどう選ぶ?効率とコストで考える選び方

アパレルのモデル撮影スタジオはどう選ぶ?効率とコストで考える選び方

アパレルのモデル撮影は、シーズンごとに大量のカットが必要になる一方で、モデルやヘアメイクの手配費用とスケジュール調整が毎回の負担になります。撮影後の展開まで見据えずにスタジオを決めてしまうと、素材が足りなくなるたびに再撮影が発生することも少なくありません。

本記事では、アパレルのモデル撮影スタジオを選ぶ際の確認ポイントと費用の内訳、AIを活用して撮影効率を高める方法を解説します。撮影の外注先を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

アパレル企業のモデル撮影における課題

アパレル企業では、シーズンの切り替わりや新商品の追加ごとにモデル撮影が必要になります。撮影の回数が多いからこそ、以下のような課題が生じやすくなります。

  • 商品数が多く、必要な撮影カット数が膨大になる
  • 撮影のたびにモデル起用の費用とスケジュール調整が発生する
  • 撮り終えた後に素材を追加するには再撮影が必要になる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

商品数が多く、必要な撮影カット数が膨大になる

アパレルのモデル撮影では、必要なカット数が商品点数の何倍にも膨らみます。ECサイトの商品画像は正面・背面・ディテール・着用イメージで構成されるのが一般的で、取り扱いアイテムが100点あれば必要なカットは数百点規模に達します。

カット数の多さは、撮影時間だけでなく費用や作業量にも影響します。撮影日数が増えればスタジオ利用料とスタッフの人件費が積み上がり、商品の準備や撮影データの選別、レタッチの指示出しといった社内側の負担も増えていきます。商品点数が増えるほど、撮影にかかる時間と費用、社内の作業量がまとめて膨らんでいきます。

撮影のたびにモデル起用の費用とスケジュール調整が発生する

モデルを起用する撮影では、出演料と事務所への手配料、ヘアメイクやスタイリストの費用が発生します。スタジオ代や機材費のように1回借りれば済むものではなく、撮影の回数に応じてそのまま積み上がっていきます。

また、撮影するごとにモデルやスタッフ、スタジオのスケジュール調整も発生します。全員の予定を同じ1日にそろえる必要があるため、いずれか1つの都合が変われば全体を組み直すことになります。

撮り終えた後に素材を追加するには再撮影が必要になる

撮影が終わった後に、追加のカットが必要になる場面は少なくありません。同じ商品で別のアングルやポーズが欲しくなる、SNS用に縦型が必要になるといった要望は、公開してから出てくることも多くあります。

しかし追加のカットを撮るには、同じモデルと衣装、同じライティングをそろえ直さなければなりません。既存のカットと並べて使う前提であれば、光の当たり方や色味がずれるだけで別撮りとわかってしまいます。加えて、必要なのが数カットでもモデルやスタッフ、スタジオの手配は初回と同じ手順を踏むため、追加のカットは気軽に撮り足せません

アパレルのモデル撮影スタジオを選ぶときに確認したい4つのポイント

アパレルのモデル撮影スタジオを選ぶときに確認したい4つのポイント

スタジオによって設備も対応できる範囲も異なるため、撮影の条件に合うか、どこまで任せられるかは事前に確認しておく必要があります。アパレルのスタジオ選びで押さえておきたいポイントは、次の4つです。

  1. 背景・照明・広さがアパレル撮影の条件を満たしているか
  2. 衣装の着替え・管理・搬入に対応できるか
  3. モデル・ヘアメイク・スタイリストの手配まで任せられるか
  4. 撮影後の合成・展開まで対応できるか

順に解説していきます。

1.背景・照明・広さがアパレル撮影の条件を満たしているか

アパレルのモデル撮影では、全身を歪みなく写せる引きしろと、生地の色や質感を正確に再現できる照明環境がそろったスタジオが理想です。広角レンズ寄りの画角で寄って撮ると体型が歪むため、被写体との距離が必要になり、複数モデルを並べる場合や動きのあるポーズではさらに奥行きが要ります。天井高も、3mを下回ると大型照明を高い位置から吊れず、ライティングの自由度が落ちます。

照明で気をつけたいのは、外光の扱いです。窓から自然光が入るスタジオでは時間帯や天候で光が変わり、生地の色を狙ったとおりに出せません。アパレルECでは掲載画像と実物の色味の違いが返品理由として上位に挙がるため、遮光して照明を組めるスタジオを選べば、実物に近い色味で商品を撮れます。

床と壁の境目を曲線でつないだ白ホリゾントであれば、切り抜きを前提としたEC用のカットもそのまま撮れます。

関連記事:【都内】白ホリ撮影スタジオの選び方|レンタル前に比較すべき7つのポイント

2.衣装の着替え・管理・搬入に対応できるか

衣装の着替えや管理、搬入に対応できるかも、スタジオを選ぶ際に確認したいポイントです。アパレルの撮影では1着ごとに着替えとヘアメイクの直しが入るため、複数のモデルが同時に準備できる環境かどうかは見ておきたいところです

シーズン分の衣装をまとめて撮る場合は、当日持ち込む荷物も多くなります。事前に搬入して保管できるスタジオであれば、当日はスムーズに撮影にとりかかれます。 ハンガーラックにかけたまま運び込むことを考えると、エレベーターの大きさや駐車場の有無も確認しておくと安心です。メイクルームの使用料が基本料金に含まれるかどうかも、あわせて確認しておきましょう。

3.モデル・ヘアメイク・スタイリストの手配まで任せられるか

スタジオの中には、貸し出しに加えてモデルやヘアメイク、スタイリストのキャスティングまで請け負っているところがあります。撮影の内容と予算を伝えれば撮影チームごと手配してもらえるため、それぞれの事務所を自社で探す手間を省けます

任せる場合は、仕上がりのイメージを早めに共有しておきましょう。モデルの雰囲気やヘアメイクの方向性は、ブランドの世界観に関わる部分です。参考になる過去のビジュアルやイメージ画像があれば、あわせて渡しておくと認識のずれを防げます。

4.撮影後の合成・展開まで対応できるか

撮影した写真をECサイトやカタログ、SNSなどに展開する場合、切り抜きやレタッチ、背景の合成といった作業が一貫して任せられるかも重要なポイントです。撮影と合成を同じ事業者に任せられれば、合成を前提としたライティングや構図で撮影を進められます。

近年は、撮影した素材をAIで合成し、背景やシチュエーション、モデルのバリエーションを増やす手法も広がっています。AIでの展開を前提とする場合は撮影の仕方も完成度に影響するため、対応できるスタジオかどうかを早めに確認しておきましょう。

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AI活用に対応したスタジオを選ぶメリット

AI活用に対応したスタジオを選ぶメリット

最近のアパレルの撮影では、スタジオ撮影とAI合成を組み合わせる手法が増えてきています。マネキンやモデルが着用した状態を撮影してモデルをAIに差し替えたり、商品の物撮り写真をAIモデルや背景と合成したりする方法です。

こうした撮影に対応したスタジオを選ぶメリットは、次の3つです。

  • 1回の撮影から着用イメージや背景のバリエーションを増やせる
  • モデル・ヘアメイク・スタイリストの起用にかかる費用を抑えられる
  • 撮り直しなしで修正・イメージカットの追加ができる

順に詳しく見ていきましょう。

1回の撮影から着用イメージや背景のバリエーションを増やせる

AIで合成する前提であれば、撮影するカット自体を絞れます。マネキンや社員が着用した状態を1パターン撮っておけば、そこからモデルの見た目やポーズを変えたバリエーションを作れるためです。背景も同様に、屋外や店舗といったシチュエーションをAIで生成して差し替えられます。

必要なのは元になる撮影素材で、その後の展開はデータ上の作業になるため、EC用の白背景カットからSNS向けのイメージカットまで1回の撮影素材から用意できます

モデル・ヘアメイク・スタイリストの起用にかかる費用を抑えられる

モデルをAIで生成する場合、撮影当日にモデルやヘアメイク、スタイリストを呼ぶ必要はありません。商品の撮影さえ済んでいれば、着用する人物の見た目やヘアメイク、ポーズまでAIで作り込めるからです。出演料や事務所への手配料はもちろん、ヘアメイクやスタイリストの費用もかからなくなります

とはいえ、すべてのカットをAIで作ればよいわけではありません。ブランドの世界観を打ち出すキービジュアルなど、モデル本人の表情や佇まいが必要なカットは、実写で撮っておいたほうが良い場合もあります。

撮り直しなしで修正・イメージカットの追加ができる

AI合成に対応した撮影素材があれば、撮影済みのデータを起点に背景やシチュエーション、ポーズを生成できます。そのため、あとから追加で必要になったイメージも、撮り直しなしで用意できます。

シーズン途中で追加が決まったカットや、媒体ごとの縦横比やトーンの調整にも、撮影を伴わずに対応できます。ただし、AI合成の精度は元になる撮影素材のライティングと色管理に左右されるため、後の展開まで見越して撮影できるスタジオを選んでおくと安心して任せられます。

アパレルのモデル撮影にかかる費用の内訳

モデル撮影の見積もりは、複数の費用項目を積み上げた合計額です。どの項目がどの条件で動くのかを把握しておくと、提示された金額の妥当性を判断しやすくなります。内訳は主に次の4つです。

  • スタジオ利用料
  • 撮影スタッフの人件費
  • モデル・ヘアメイク・スタイリストの費用
  • 撮影後のレタッチ・合成の費用

それぞれの中身を確認していきましょう。

スタジオ利用料

スタジオを借りるための費用で、時間単価と利用時間の掛け算で決まります。機材の搬入やセッティング、撤収までを予約時間内に収める必要があるため、実際に撮影する時間よりも長めに枠を取ることになります。電気使用量や背景幕のレンタル料、白ホリゾントの塗装料は、基本料金とは別に加算されるのが一般的です。

撮影スタッフの人件費

カメラマンや照明、アシスタントといったスタッフに支払う費用です。稼働時間と人数によって変わり、拘束時間は集合から撤収までを対象とするのが一般的です。

アパレルのモデル撮影では、これに撮影全体を進行管理するディレクターや、撮影データの管理と現場での確認を担うデジタルオペレーターが加わることもあります。誰を何人手配するかで金額が変わるため、必要な体制は事前に確認しておきましょう。

モデル・ヘアメイク・スタイリストの費用

撮影に立ち会う出演者とスタッフに支払う費用です。モデルは出演料が基本で、事務所を通して依頼する場合は手配料も加わります。ヘアメイクとスタイリストは、いずれも拘束時間に応じた料金設定が一般的です。

金額の幅が大きいのはモデルの出演料で、経験や知名度によって変わります。撮影した写真をどの媒体に載せ、どのくらいの期間使うかも金額に影響するため、掲載の範囲は見積もり前に固めておきましょう。

撮影後のレタッチ・合成の費用

撮影した写真を制作物に使うには、背景の切り抜きやレタッチといった作業が必要になります。この費用は、撮影費とは別に見積もられるのが一般的です。

アパレルの撮影では、商品の色味を実物に近づけたり、衣類のシワを補正したりといった調整が必要で、点数が増えればその分の費用がかかります。背景の合成やAIを使った展開まで依頼する場合は、作業の内容に応じた追加の見積もりになります。

アパレルのモデル撮影スタジオに関するよくある質問

アパレルのモデル撮影でスタジオを検討する際に、よく寄せられる質問と回答をまとめました。

自社のカメラマンを連れてスタジオだけ借りられますか?

可能です。レンタルスタジオはスタジオのみの時間貸しに対応しているのが一般的で、カメラマンやスタッフを自社で手配して撮影に入れます。

ただし、照明機材やクロマキー幕は基本料金に含まれずレンタルとなることが多いため、持ち込む機材と借りる機材を整理してから見積もりを取るとよいでしょう。

AIモデルへの差し替えは下着などフィット感が重要な商品でも使えますか?

使えます。社員やマネキンが商品を着用した状態で撮影し、人物のみをAIモデルに差し替える手法であれば、実際の着用感を保った仕上がりになります。

ワンストップスタジオ東京では、女性用下着のカタログ用静止画を制作した実績があります。着用モデルを起用して撮影したうえで背景をAIで合成し、モデルの顔をAIモデルに差し替えました。サポーターなど、フィット感の再現が商品理解につながるカテゴリでも対応しています。

撮影済みの写真からでもAIでバリエーションを作れますか?

元になる写真の状態によって変わります。AI合成の精度は撮影時のライティングと色管理に左右されるため、合成を前提としていない写真では狙った品質に届かない場合があります。

手元のデータで展開できるかどうかは、実際の画像を見て判断することになります。過去の撮影データを活用したい場合は、依頼先に画像を確認してもらうところから相談を始めるとよいでしょう。

依頼から撮影当日までどのような流れになりますか?

問い合わせのあと、ヒアリングと概算見積もり、スタジオの仮予約、機材やスタッフの手配、打ち合わせを経て見積もりが確定する流れが一般的です。

打ち合わせでは、当日の進行スケジュールや必要な機材の構成を詰めていきます。ワンストップスタジオ東京の場合は、撮影日の1週間前までにスケジュールを確定させる進め方です。準備期間を考えると、問い合わせは撮影希望日の1か月前を目安にしておくとよいでしょう。

まとめ

アパレルのモデル撮影は、シーズンごとに繰り返し発生し、そのたびに大量のカットを撮り、モデルやスタッフを手配することになります。撮り終えた後に追加のカットが必要になっても簡単には撮り足せないため、1回の撮影でどこまで素材を確保できるかが負担の大きさを左右します。

だからこそ、撮影環境が整っているかだけでなく、衣装の管理や出演者の手配、撮影後の合成までを任せられるスタジオを選ぶことが、撮影のたびに発生する手間と費用を抑える近道になります。とくに撮影した素材をAIで展開できれば、撮るカット自体を絞りながら掲載できるビジュアルを増やせます。撮影におけるAIの活用は今後さらに広がっていく分野なので、スタジオを選ぶ際の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

ワンストップスタジオ東京のAI撮影スタジオサービス

アパレルのモデル撮影ならワンストップスタジオ東京へ

アパレルのモデル撮影ならワンストップスタジオ東京へ

アパレルのモデル撮影スタジオをお探しなら、ワンストップスタジオ東京にご相談ください。JR・東京メトロ銀座線「神田駅」から徒歩3分の立地に白ホリゾントとグリーンバックを備えた3つのスタジオを構え、撮影から画像加工までを一貫して担当します。

ここでは、アパレル撮影でご評価いただいている3つの強みを紹介します。

  • 撮影内容に応じて選べる白ホリ・グリーンバックの3スタジオ
  • モデル・ヘアメイク・スタイリストまで手配可能
  • AIによる画像展開を見越した撮影環境と体制

順に紹介します。

撮影内容に応じて選べる白ホリ・グリーンバックの3スタジオ

ワンストップスタジオ東京には、24坪の中型スタジオ2室と40坪の大型スタジオ1室があります。もっとも大きいSTUDIO 2はW8m×D14m×H6mの約40坪で、3面Rの白ホリゾントを備え、複数モデルを並べたルックブック撮影にも余裕をもって対応できます。

STUDIO 3も3面R白ホリを採用しており、商品撮影とモデル撮影を組み合わせた中規模案件に適したスタジオです。STUDIO 1は全面防音で映像と音声の同時収録に対応しているため、撮影に合わせて動画コンテンツも収録したい場合に活用できます。

関連記事:白ホリスタジオの使い方ガイド|ワンストップスタジオ東京の特徴や予約方法を徹底解説

モデル・ヘアメイク・スタイリストまで手配可能

スタジオのレンタルだけでなく、モデルのキャスティング、ヘアメイク、スタイリストの手配までまとめて承ります。経験豊富な所属スタッフから、ご要望と予算に合わせて撮影チームを編成するため、複数社へ個別に発注する手間がかかりません。

現場の環境面でも、各スタジオに2面の独立メイクルームとカーテン式のフィッティングルームを備えています。使用料はスタジオ料金に含まれているため、衣装点数の多いアパレル撮影でも着替えと準備の動線を確保できる点が強みです。出演者の待機や打ち合わせには、30㎡のVIPルームもご利用いただけます。

ワンストップスタジオ東京のメイクルーム・VIPルーム(控室)

AIによる画像展開を見越した撮影環境と体制

ワンストップスタジオ東京では、実写撮影と生成AIを組み合わせたAI撮影スタジオサービスを提供しています。生成AIを活用したモデル・広告制作サービス「AI/AD MAKERS」を自社で運用しているため、撮影とAIクリエイティブを別々の会社に依頼する必要がありません。

全スタジオにデジタルグリーンバック・ブルーバックを常設し、AI合成を前提とした均一なライティングと色管理のもとで撮影するため、精度の高い切り抜き・合成に耐える素材を制作できます。着用画像撮影とAIモデル合成、商品物撮りとAI背景合成といった手法を、商品カテゴリに応じて使い分けられる体制です。

アパレルのモデル撮影は、当日の段取りだけでなく、撮った素材をどこまで展開できるかで最終的なコストが決まります。撮影計画やAI活用の可否を検討している段階からでも、ワンストップスタジオ東京へお気軽にお問い合わせください。

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