2025.12.10
YouTubeライブ配信を行う方法を解説!配信の種類や注意点も紹介
YouTubeをマーケティングやプロモーションに活用する場合、これまでは事前に撮影・編集した動画を公開する「オンデマンド配信(通常の動画投稿)」が主流でした。
しかし近年では、YouTube Live(ライブ配信)を取り入れる企業も増えています。ライブ配信には、オンデマンド動画では得られないリアルタイム性・臨場感・双方向コミュニケーションといった特徴があり、視聴者との距離を縮めたい企業に非常におすすめです。
そこで今回は、YouTubeでライブ配信を行う具体的な方法について解説します。配信の種類や設定手順、配信時の注意点もあわせて紹介するので、初めてライブ配信を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
目次
YouTubeライブとは
YouTubeライブ(YouTube Live)とは、YouTube上でリアルタイムに映像と音声を配信できる機能のことです。従来のように編集済みの動画を投稿するだけでなく、その瞬間の空気感を伝えながら、視聴者と同じ時間を共有できる点が魅力です。
ライブ配信中は、チャット機能を通じてコメントを受け取ったり、その場で質問に答えたりと、視聴者との双方向コミュニケーションを実現できます。さらに、配信を終えた後も映像は自動的にアーカイブ化されるため、見逃した人にも届けられます。
また、スーパーチャット(投げ銭)やメンバーシップ制度といった収益化機能も用意されており、ファンや顧客との継続的なつながりづくりにも活用されています。企業のブランド発信やコミュニティ形成にも相性の良い仕組みといえるでしょう。
さらに、YouTubeライブはウェビナー、商品発表会、企業説明会、学校行事、ゲーム実況など、非常に幅広いシーンで活用されています。目的やターゲットに合わせて形式を選ぶことで、視聴者とのより効果的な関係を築けます。
YouTubeライブの配信方法3種類
YouTubeライブの配信方法は、次の3種類です。
- ウェブカメラ・マイクからの配信
- モバイル端末からの配信
- エンコーダ配信
それぞれの特徴についても知っておきましょう。
ウェブカメラ・マイクからの配信
PCのウェブカメラや内蔵マイクを使って、ブラウザ上から直接ライブ配信を行う方法です。特別な機材やソフトを導入しなくても、一定の画質と音質を保ちながら配信できる点がメリットです。
手順もシンプルで、YouTubeのトップ画面右上のビデオアイコンから「ライブ配信を開始」をクリックし、「ウェブカメラ」を選択するだけで準備が完了します。配信タイトルや公開範囲などを設定すれば、そのまま配信をスタートできる手軽さが魅力です。
また、照明やマイクを外付けで追加すれば、オンラインセミナーや社内説明会などでも十分に使える品質を実現できます。小規模なイベント配信を試したい場合に最適な方法といえるでしょう。
モバイル端末からの配信
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でもYouTubeライブ配信は可能です。屋外イベントや出張先など、PCを使えないシーンで手軽に配信できる点が魅力です。
手順はPCとほぼ同じで、YouTubeアプリの「+」アイコンから[ライブ配信を開始]を選択します。配信タイトルや公開範囲を設定すれば、そのまま配信を始められます。
ただし、スマホからのライブ配信には一定の条件があります。2025年現在、YouTube公式では以下を満たすチャンネルが対象です。
- 登録者数50人以上
- チャンネルの本人確認(電話番号登録済み)
- 過去90日以内にライブ配信の制限を受けていない
- ライブ配信有効化設定から24時間経過している
条件を満たさない場合でも、OBSやStreamlabsなどのエンコーダアプリを使えば、モバイル端末経由で配信することは可能です。
| Tips: OBSやStreamlabsとは? 映像や音声をYouTubeライブ用に変換して送信するための配信ソフト(エンコーダアプリ) 複数カメラの切り替えやテロップ挿入など、高品質な映像演出が無料で利用可能 |
映像や音声の品質は端末性能と通信環境に左右されるため、安定したWi-Fi接続と最新機種の利用を推奨します。古い端末や通信が不安定な場合は、画質や音声が乱れることもあるため注意が必要です。
エンコーダ配信

エンコーダ配信とは、外付けのカメラやマイク、配信ソフト(エンコーダ)を使って行うライブ配信方法です。専用の配信ソフトを使うことで、映像と音声をYouTubeの配信形式に変換(エンコード)し、より安定した高画質配信を実現できます。
この方法では、複数のカメラを切り替えたり、テロップやロゴを挿入したりといった演出も可能です。テレビ番組のようなリッチな画面構成を作れるため、商品発表会やセミナー、企業イベントの配信に最適です。
また、高性能なオーディオ機器やスイッチャーを組み合わせることで、音声のクリアさや映像の安定性をさらに向上させることもできます。
しかし、配信設定や機材構成には一定の知識が必要なため、初めて行う場合は専門のライブ配信業者に依頼するのが安心です。
企業がYouTubeライブ配信を活用するメリット
企業がYouTubeライブ配信を活用するメリットとしては、次の3点が挙げられます。
- 広く情報を届けられる“拡散力と公開性”
- ブランド価値を高める“高品質な映像・音声”
- 継続的な企業ブランディングにつながる“資産化”
これらに魅力を感じる方は、ぜひYouTubeライブを活用してみてください。それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
広く情報を届けられる“拡散力と公開性”
YouTubeライブは、URLを共有するだけで誰でも視聴できる手軽さが魅力です。特別なアカウント登録やアプリのインストールが不要なため、社外の顧客や求職者など幅広い層にアプローチしやすいのが特徴です。
こうした「視聴のしやすさ」と「拡散のしやすさ」を兼ね備えているため、広報発表・新商品発表会・採用イベントといった企業イベントの情報発信にも非常に適しています。
さらに、YouTubeは世界的に利用者数が多く、検索や関連動画からの流入が見込める点も大きな強みです。リアルタイムでの発信に加え、アーカイブ動画を通じた長期的な認知拡大にもつながります。
ブランド価値を高める“高品質な映像・音声”
他のライブ配信ツールと比べ、YouTubeライブは映像・音声ともに高品質で安定しています。配信解像度は最大4Kに対応しており、音声の圧縮率も低いため、クリアで臨場感のある映像体験を提供できます。
企業の製品発表会や社外向け説明会などの“公式発信”にも十分な信頼性を持った映像品質で届けられ、視聴者に「信頼できるブランド」という印象を強める効果が期待できます。
継続的な企業ブランディングにつながる“資産化”
YouTubeライブで配信した映像は、公式チャンネルにアーカイブとして残すことが可能で、単発のイベント配信を企業の情報発信メディアとして継続的に活用できます。
高品質なライブ配信映像は、YouTube内検索やGoogle検索でも上位表示されやすく、SEO効果を持つ「動画資産」として長期的に機能します。配信した動画を継続的に蓄積することで、チャンネル全体が企業ブランディングのアーカイブサイトとして成長していきます。
さらに、視聴データの分析を通じて、視聴者の興味関心や行動傾向を可視化できるのもYouTubeならではの強みです。これらのデータを次回の企画や広告戦略に活かすことで、継続的にブランド価値を高めるサイクルを構築できます。
| Tips : SEO(Search Engine Optimization|検索エンジン最適化) YouTubeで検索するユーザーに対し、自社の動画が表示されるように取り組むこと |
企業のYouTubeライブ配信の活用シーン
さて、企業がYouTubeライブ配信を活用するシーンとしては、次のような例が挙げられます。
- ウェビナー(Webセミナー)・オンラインセミナー
- 社外向けイベント・商品発表会
- 企業説明会
- 学校行事・教育イベント
それぞれのシーンについて、具体例を見ていきましょう。
ウェビナー(Webセミナー)・オンラインセミナー

コロナ禍以降、ウェビナー(Webセミナー)やオンラインセミナーをマーケティング施策として取り入れる企業が急増しました。ウェビナーの目的は多岐にわたりますが、主な例としてはリードナーチャリング・新規リード獲得・既存顧客のオンボーディングなどが挙げられます。
YouTubeライブなら、URLを共有するだけで簡単に視聴できるため、参加のハードルを下げつつ多くの見込み顧客にアプローチ可能です。さらに、配信後の映像は自動的にアーカイブとして残せるため、ライブ当日に参加できなかった層にもリーチできます。結果として、ウェビナーをきっかけとした継続的なリード育成にもつながります。
ただし、配信の印象が成果に直結するため、照明・背景演出・音声の明瞭さなどの配信品質にはこだわるべきでしょう。
とくに複数カメラのスイッチングや画面共有・テロップ合成などは、専門業者の技術があってこそ実現できる領域です。 高画質・高音質で配信できるYouTubeライブなら、ブランドイメージを損なわず、信頼感のあるウェビナーを実現できます。
社外向けイベント・商品発表会
YouTubeライブは、専用アプリやアカウント登録が不要で誰でも視聴できるため、商品発表会や社外向けイベントにも最適です。視聴のハードルが低く、社外の顧客やメディア関係者にも広く情報を届けられます。
さらに、YouTubeなら展示会場や工場など現場からのロケ配信も可能で、大型製品や設備など、持ち出しが難しい商材でも、現場の臨場感をそのまま伝えられるのが強みです。ただし、複数カメラの切り替えや現場の音声調整などには専門知識が必要なため、高品質な映像演出を行う場合はライブ配信代行業者への依頼が安心です。
また、YouTubeは検索エンジンとしての機能も強力で、配信後のアーカイブ動画は商品名やキーワード検索から継続的に視聴されます。その結果、イベントを単発で終わらせず、商品認知の拡大やブランド露出の強化につなげることが可能です。
企業説明会
採用活動の一環として、企業説明会をYouTubeライブで配信するケースが増えています。オンライン開催にすることで、日本全国どこからでも参加でき、遠方の人材や海外在住の学生とも接点を持てるのが大きな魅力です。
配信場所はスタジオだけでなく、実際のオフィスからの生配信も効果的です。働く環境や社員の雰囲気をそのまま伝えることで、企業文化や職場のリアルな魅力を感じてもらいやすくなります。
また、YouTubeライブではコメント機能を使って参加者がリアルタイムで質問できるため、対面説明会に近いインタラクティブな体験を提供できます。参加者とのやり取りを自然に見せながらも、映像の明るさ・マイクの音声バランス・ネットワーク遅延の制御などを安定させるには、専門業者による現場対応が不可欠です。 専門スタッフのサポートがあれば、企業の印象を高めるスムーズな配信が実現します。
学校行事・教育イベント
学校行事をYouTubeライブで配信すれば、遠方に住む親族や、仕事などで会場に来られない家族へ映像を届けられます。
YouTubeライブは誰でも視聴できる公開配信のほかに、限定公開や非公開設定も可能です。そのため、関係者だけに視聴を制限しながら、プライバシーを守った安全なライブ配信を行うこともできます。
一方で、学校の通信環境は会場ごとに異なり、必ずしも安定した配信に適しているとは限りません。安定した映像を届けるには、ライブ配信代行業者に臨時回線を敷設してもらうのが安心です。
さらに、生徒や保護者が映る際のカメラアングル設計やプライバシーへの配慮、配信中の通信・電源トラブルへの即時対応なども、専門業者でなければ難しい領域です。
こうした複合的な課題を一括でカバーできるのが、撮影・配信の専門業者を活用する最大のメリットです。学校ごとの通信環境や配信条件に合わせて最適な構成を設計できるため、安心かつ高品質なライブ配信を実現できます。
ワンストップスタジオ東京は、ライブ配信の実績が豊富なテクニカルスタッフが多数在籍。自社スタジオからの配信はもちろん、日本全国のイベント・セミナー会場からのロケ配信に対応しています。複数カメラのスイッチングや、背景・テロップのリアルタイム合成などの演出もお任せ。目的に合わせた高品質な映像配信と、最適なサポートをご提案します。
YouTubeライブを配信する流れ
YouTubeでライブ配信する流れは、おおむね次のとおりです。
- 配信機材の準備
- YouTubeチャンネルで「ライブ配信を開始」を選択
- 配信方法を選択
- タイトル・公開範囲などの配信設定
- リハーサル・テスト配信を実施
- ライブ本番配信の開始
- ライブ配信終了・アーカイブを確認
それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。
1.配信機材の準備
PCやモバイル端末があれば最低限の配信は可能ですが、企業や教育機関などで高品質な映像を届けたい場合は、外付けのカメラ・マイク・通信機器の導入をおすすめします。
とくに音声は視聴体験を左右する重要な要素です。PCの内蔵マイクでは周囲のノイズを拾いやすいため、ピンマイクやガンマイクを使用してクリアな音声を確保するとよいでしょう。
また、照明にも工夫が必要です。自然光や室内照明だけでは顔が暗く映ることがあるため、リングライトやLEDライトを活用して明るさと印象を調整すると、画面全体が引き締まります。
少しの工夫で、視聴者に与える印象を大きく変えられます。
2.YouTubeチャンネルで「ライブ配信を開始」を選択
機材の準備が整ったら、YouTubeにログインします。
画面右上の「作成」アイコンをクリックし、メニューから「ライブ配信を開始」を選びましょう。初めてライブ配信を行う場合は、チャンネルの本人確認と有効化設定が必要です。
この手続きには最大24時間ほどかかるため、配信当日ではなく事前に設定しておくのが安心です。
有効化が完了すると、ライブ配信の管理画面が開き、配信方法(ウェブカメラ/モバイル/エンコーダ)を選択できる状態になります。
3.配信方法を選択
次に、配信方法を選びます。YouTubeライブでは、「ウェブカメラ」「モバイル」「エンコーダ配信」の3種類から選択可能です。
シンプルな配信なら「ウェブカメラ」、外出先からの配信には「モバイル」、そして複数カメラや演出を加えた高品質配信には「エンコーダ配信」が適しています。目的や機材構成に合わせて、最も実現しやすい方法を選択しましょう。
4.タイトル・公開範囲などの配信設定
配信方法を選んだら、タイトルや説明文、公開範囲などの基本設定を行います。配信内容がひと目で分かるタイトルをつけると、視聴者が見つけやすくなります。
公開範囲は「公開」「限定公開」「非公開」の3種類から選択可能です。
誰でも視聴できるようにする場合は「公開」、URLを知っている人だけに共有したい場合は「限定公開」を選びましょう。企業説明会や学校行事など、限られた視聴者に届けたいケースではこの設定が最適です。
設定が完了したら、サムネイルや開始時刻のスケジュールも確認しておくと安心です。
5.リハーサル・テスト配信を実施
ここまでの手順で、ライブ配信の準備は完了です。ただし、本番前には必ずリハーサル(テスト配信)を行いましょう。
映像や音声の品質、画面切り替え、プレゼンテーション資料の表示など、一度実際に配信して確認しておくことで本番のトラブルを防げます。とくに、マイク音量やカメラアングル、照明の明るさは視聴者の印象を大きく左右します。
テスト配信を行うことで、操作の流れや進行のタイミングを把握できるため、当日の進行もスムーズになります。リハーサルは「本番と同じ環境で行う」ことを意識しましょう。
6.ライブ本番配信の開始
リハーサルで配信手順を確認し、各種設定に問題がなければ、いよいよライブ配信の本番です。
配信開始直後は、映像や音声が正しく配信されているか、すべての機材が正常に動作しているかを必ず確認しましょう。
進行中はチャットのコメントやリアクションを確認しながら進めることで、視聴者との一体感を演出することも可能です。
さらに、通信環境の安定を確認しつつ、バックアップ回線や録画設定も同時に稼働させておくと安全です。万一トラブルが起きても録画データを確保しておけば、アーカイブ編集や再配信にも対応できます。
7.ライブ配信終了・アーカイブを確認
ライブ配信が終了すると、配信時間が12時間未満であればYouTubeが自動的にアーカイブ動画を作成し、チャンネルに投稿してくれます。アーカイブはそのまま再生可能ですが、必要に応じてサムネイル画像や概要文、チャプター(目次)を設定しておくと、後から視聴する人にも内容が伝わりやすくなります。
また、公開して終わりではなく、YouTubeアナリティクスで視聴回数や離脱ポイントを確認し、次回配信の改善に活かし、長期的な集客・ブランディングツールとして継続運用していくことが重要です。
YouTubeライブ配信の注意点
さて、YouTubeでライブ配信をする際、いくつか注意すべきポイントが存在します。
- あらかじめYouTubeアカウントでライブ配信を有効化しておく
- タイムラグの発生を考慮する
- インターネット環境を安定させる
- 著作権・BGM使用ルールを遵守する
- コメント管理・モデレーション体制を整える
それぞれの注意点について、対策とあわせて見ていきましょう。
あらかじめYouTubeアカウントでライブ配信を有効化しておく
YouTubeのライブ配信機能を利用するには、アカウントで事前にライブ配信を有効化しておく必要があります。
まだ有効化していない場合、YouTube画面右上の「作成」ボタンから「ライブ配信を開始」を選択すると、リクエスト画面が表示されます。

本人確認のための電話番号登録を済ませると、有効化手続きが開始されます。このプロセスには最大で24時間程度かかるため、配信当日ではなく前日までに完了させておくのが安全です。
また、初回配信前にこの設定を忘れると、当日になって配信を開始できないケースもあるので、有効化後は「ライブ配信を開始」ボタンが押せる状態になっているかを必ず確認しておきましょう。
タイムラグの発生を考慮する
YouTubeライブではリアルタイム配信が可能とはいえ、数秒から数十秒の遅延(ラグ)が発生することを前提に運営しましょう。とくに質疑応答や双方向のコミュニケーションを行う場合は、ラグによるタイミングのズレで誤解が生じやすい点に注意が必要です。
たとえばチャットで寄せられた質問に答える際、「一番上の質問への回答は〜」といった表現を使うと、映像側の時間差によって視聴者が混乱する可能性があります。そのため、質問内容を読み上げてから回答するようにすると、誰がどの質問に答えているかが明確になり、アーカイブ視聴者にも理解しやすい構成になります。
また、YouTubeの配信設定では「低遅延」や「超低遅延」モードを選択することも可能です。コメント対応を重視する配信では、これらの設定を活用することで、リアルタイム性を高めながら円滑な進行を実現できます。
インターネット環境を安定させる
ライブ配信の品質を左右する最大の要因は、インターネット回線の安定性です。配信中に回線が不安定になると、映像や音声が途切れたり、画質が急に低下したりして、視聴者の離脱につながるおそれがあります。
可能であれば、有線LANでの接続を基本にするのが理想的です。Wi-Fiは便利ですが、電波干渉や利用環境によって通信が乱れやすく、長時間配信ではとくに影響が出やすい傾向にあります。また、安定した配信を維持するには、上り回線速度を5Mbps以上確保しておくと安心でしょう。
大規模イベントや長時間配信では、バックアップ回線を用意しておくとより安全です。社内で通信設定や回線準備が難しい場合は、ライブ配信代行業者に専用回線の設置を依頼することで、安定した運用体制を整えられます。
著作権・BGM使用ルールを遵守する
YouTubeは著作権管理が非常に厳格なプラットフォームです。そのため、ライブ配信で使用する資料やBGM、映像素材には細心の注意が必要です。すべての配信は自動的にスキャンされ、著作権で保護された第三者のコンテンツと一致していないかがチェックされています。
(参考:YouTubeヘルプ|ライブ配信に関する著作権の問題)
万が一、著作権を侵害するBGMや映像を使用していると、ライブ配信の途中で停止されたり、アーカイブが削除される可能性があります。最悪のケースだと、チャンネル全体の停止やアカウント削除につながることもあるため注意が必要です。
安全に運用するためには、「YouTubeオーディオライブラリー」内の著作権フリー素材を利用するのが確実です。必要に応じて、社内で使用許諾を得た音源・映像素材のみを使用する体制を整えておくと安心です。
コメント管理・モデレーション体制を整える
YouTubeライブのチャット機能は、視聴者とリアルタイムで交流できる有効なツールです。一方で、不適切な発言やスパム投稿といったリスクもあるため、コメント管理・モデレーション体制の整備が欠かせません。
YouTubeライブでは、配信中のコメントを監視・削除できる「モデレーター(管理者)」を追加できます。登壇者が配信内容に集中できるよう、モデレーターは別のスタッフに担当してもらうのが理想です。スムーズな進行のためには、質問対応・スパム対応・進行補助などの役割を明確に分担しておくことが重要です。
また、チャットフィルター機能を活用すれば、不適切な単語やURLを自動的にブロックできます。荒らし対策として「チャンネル登録者のみコメント可」や「スローモード(一定間隔での投稿制限)」を有効化しておくのも効果的です。
配信後のアーカイブには、配信中のコメントがそのまま残ります。映像の品質やブランドイメージを保つためにも、コメントの扱い方や削除ルールを事前に定めておきましょう。
たとえばウェビナー配信では、コメントで質問を募集し、後半で回答するといった進行ルールを事前に共有しておくことで、視聴者が参加しやすく理解もしやすくなります。
あわせて、モデレーション上の対応方針も明確にしておくことが重要です。不適切な投稿が発生した場合には、即時削除し、発生時刻と内容を記録しておきましょう。
YouTubeライブ配信を成功させる3つのポイント
YouTubeライブ配信を成功させるためには、とくに次の3つのポイントを意識することが重要です。
- リハーサルを実施してトラブルを防ぐ
- バックアップ体制を構築する(予備回線・機材)
- 実績のあるライブ配信代行業者に依頼する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
1.リハーサルを実施してトラブルを防ぐ
ライブ配信はオンデマンド配信(事前収録)と異なり、一度始まるとやり直しができません。とくに、映像が映らない・音声が聞こえない・画面が切り替わらない・インターネットが途切れるといった技術的なトラブルは致命的です。
こうしたトラブルが発生すると、配信の中断だけでなく、企業の信頼やブランドイメージにも影響を及ぼします。そのため、本番前には必ずリハーサルを行い、機材・進行・ネット環境のすべてを事前にチェックしておきましょう。
また、単に確認するだけでなく、トラブル発生を想定したシミュレーション(代替機材・再接続手順など)を実施しておくと、より万全です。不測の事態が起きても落ち着いて対応できる体制を整えることが、プロフェッショナルな配信運営の第一歩といえます。
2.バックアップ体制を構築する(予備回線・機材)
どれだけ入念にリハーサルを行っても、本番中に回線や機材のトラブルが発生する可能性はゼロではありません。そのため、万が一の事態でも配信を止めずに続行できる体制を整えておくことが重要です。
とくにインターネット回線は、メイン回線が不安定になっても切り替えられるよう、予備回線を用意しておくと安心です。回線障害が起きた際に自動で切り替える「デュアル回線ルーター」などを活用すれば、通信断のリスクを大幅に軽減できます。
また、カメラやマイクなどの主要機材も予備を1セットずつ確保しておくと、突然の不具合にも対応しやすくなります。安定したバックアップ体制を整えておけば、配信を途切れさせることなく進行でき、視聴者からの信頼も得られます。
3.実績のあるライブ配信代行業者に依頼する
インターネット環境や配信機材の準備は欠かせませんが、専門的すぎて自社で対応するのが難しいと感じる方も多いでしょう。そのような場合は、実績のあるライブ配信代行業者への依頼を検討するのがおすすめです。
代行業者に依頼すれば、回線・配信機材・オペレーションまで一括で任せられるため、社内担当者は台本や資料の準備に集中できます。また、業者が提供する通信環境は安定しており、ノイズの少ない高品質な映像・音声を安定的に配信できる点も大きな魅力です。
さらに、トラブル発生時に即対応できる専門スタッフが常駐しているため、配信を止めることなく進行できます。信頼できる業者を選ぶ際は、これまでの配信実績・サポート範囲・トラブル対応力を確認しておくと安心です。
費用の目安としては、機材やサポート内容によって異なりますが、30万〜70万円前後が一般的な相場です。自社の目的や規模に合わせて、最適な支援体制を選びましょう。
YouTubeライブの配信は「ワンストップスタジオ」にお任せ!

出典:ワンストップスタジオ東京
YouTubeライブを成功させたい方は、ぜひライブ配信に精通した「ワンストップスタジオ」にお任せください。「ワンストップスタジオ」は次のような特徴を兼ね備えており、これまで数々のYouTubeライブ配信をサポートしてきました。
- 日本全国の会場からライブ配信が可能
- ライブ配信の専門スタッフがサポート
- 多彩な映像演出にも対応
- 配信機材・インターネット回線のバックアップも構築
- ライブ配信スタジオも完備
ワンストップスタジオの特徴について、詳しく紹介します。
日本全国の会場からライブ配信が可能
ワンストップスタジオ東京は自社スタジオに加え、全国各地のイベント会場・ホテル・ホール・屋外ロケーションなど、さまざまな場所からのライブ配信に対応しています。現地環境に合わせて最適な配信システムを構築できるため、全国どの会場からでも安定した品質でライブ配信が実現できます。セミナーやウェビナー、社内イベント、屋外イベントなど、場所を問わず臨場感をそのまま届けたい配信にも最適です。
とくに、安定した回線設計と現場技術スタッフの常駐によって、どの会場でも高品質な配信を実現できます。ロケーション撮影や企業イベントを全国規模で実施したい方にも、安心してご利用いただけるサービスです。
ライブ配信の専門スタッフがサポート
ライブ配信には、通信・映像・音響・照明など多岐にわたる専門スキルが求められます。
ワンストップスタジオ東京では、学会・株主総会・大型イベント・テレビ番組などで経験を積んだテクニカルスタッフが現場に同行し、設営からリハーサル、本番、撤収までを一貫して担当します。
また、突発的なトラブルにもその場で即時対応できる体制を整えており、安定した配信が可能です。この現場対応力と安心感こそが、多くの企業に選ばれている理由のひとつです。
多彩な映像演出にも対応
ワンストップスタジオ東京では、カメラ・音声・スイッチャー・照明など、配信品質を左右するすべての機材に業務用ハイグレードモデルを採用しています。そのため、高画質・高音質な配信はもちろん、マルチカメラ切り替え・テロップ合成・スライドや映像の合成・クロマキー背景の活用など、演出性の高いライブ配信にも柔軟に対応可能です。
また、配信目的やコンテンツ内容に合わせて最適な構成を提案できるため、視聴者にとって見やすく、印象に残るオンライン体験を創出できます。映像クオリティと演出力の両面から、ブランド価値を高めるライブ配信を実現します。
配信機材・インターネット回線のバックアップも構築
配信機材・インターネット回線のバックアップ構築に万全を期していることも、ワンストップスタジオの強みです。
現地会場のネット環境に不安がある場合でも、モバイル回線や臨時回線の敷設、複数系統の通信バックアップを用意することで、万一の配信トラブルを未然に防ぎます。
また、メイン機材とは別に予備のカメラ・PC・音声機器を持ち込む冗長構成を標準対応としており、現場での不測の事態にも柔軟に対応可能です。こうした体制により、どのような環境下でも安定したライブ配信を安心してお任せいただけます。
ライブ配信スタジオも完備
ワンストップスタジオ東京は、ロケーションでのライブ配信はもちろん、「配信する場所がない」という方にも安心の自社スタジオを完備しています。スタジオにはグリーンバック設備や業務用の照明・カメラ・音響機材がそろっており、本格的な配信が可能です。
さらに、最大10Gbps対応の法人向け高速インターネット回線を導入し、バックアップ回線も併設しています。オンラインセミナーや複数拠点をつなぐ配信でも、安定した通信品質と高画質・高音質のライブ配信を実現します。
スタジオ・機材・通信環境のすべてがワンパッケージで整っているため、「場所」「機材」「人材」すべてをワンストップで完結できるのが大きな強みです。
まとめ
誰でも参加しやすいYouTubeライブは、さまざまな方が参加する広報・新商品発表・採用イベントや、リード獲得などを目的としたウェビナーに最適なライブ配信ツールです。配信後はアーカイブとしても公開できるため、イベント終了後もYouTube上で継続的な集客効果が見込めます。
ただし、手軽に配信できる一方で、安定した回線と機材、頼れるテクニカルスタッフを確保することが成功のカギです。確実に成果を上げるライブ配信を実現するためにも、YouTubeライブ配信に精通したワンストップスタジオ東京へぜひご相談ください。
